2011/12/29

「SHARE シェア」を読んで。

 

先日読み終わったのですが
シェア(NHK出版 レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース著)
という本を読んで
庭をつくるものとして思ったことが
あったので書いてみたいと思います。

まぁ詳しい内容はベストセラーやと思いますし
ボクなんかよりずっと上手に書いてる人がたくさんいるので
ここでは省かせてもらいますが
なかなかおもしろい本でしたよ!

ボクはこの本を読んでて
二つのことが浮かんだのですが
それを。

まずひとつは
植木をシェアできないものか?
たぶんあちこちで
じぶん家の庭の木がいらない人や
増築やガレージにするので処分せざるえなくなった人と
木が欲しくて植えたいけれど
高くて買えないという人がいる。
いる人といらない人が直接つなげれたら
簡単なんやけど、なかなかそれは難しい。
そこでボクらが繋ぐことができないのかなって。

植木のいらなくなったAさんの家から依頼を受けて
プロの目で判断して移植できて需要がありそうなものを
畑の専用スペースの移植する。
Aさんは発生するのは手数料とかそれくらいでほとんどお金はかからない。
その植木をネットに掲載してたり
畑に誰でも見にこれるようにしておく。
植木が欲しかったBさんはAさんの植木が気に入った。
Bさんは移植にかかった費用+手数料でその木をシェア(?)することができる。

そんな感じで植木とか石像品をシェアできないもんかなぁって。
ちょっと考えたらわかることでも
需要と供給の問題とかシステムの問題とか移植費の問題、儲からないやろ問題等々。
なんかええ知恵ある人は教えてください(笑)


もう一つこの本を読んでいて思ったことが。
じつはボクらの仕事って車社会の発展にすごく影響をうけてきた仕事なんです。
車の所有台数と庭のスペースは反比例します。
車が一家に一台だった時代から
今は二台分の駐車スペースをつくるのが当たり前に。
そのスペースをつくってしまうと
庭のスペースはほとんどないというのが関西のほとんどの住宅の現状かと。
この本にも書いていますが
これからの大きな流れで考えると車は所有するものからシェアするものに
変わっていく。つまりリースですね。
何年後、何十年後には車社会に新たな大きな変化が起こる。
どんな車を所有しているかはある種その人を象徴するものだった時代から
これからはどんなふうに車と付き合っていくかがその人を表すようになってくるだろう。

つまりなにが言いたいかというと
大きな変化が起こったときに
車が二台から一台そして所有しないものになったときに
その駐車場だったスペースを人々はどう使うのかということです。

もともとのようにつくばいのあるような庭をつくるのか?
そんな簡単じゃないですよね。

そのときにボクら庭をつくるものたちが
どんな提案ができるのか?
庭をグリーンを車にかわる新しいその家族の象徴となるような仕事ができるのか?
時代の先端をいくひとにボクらは選んでもらえるのか?

しっかりしなくては
家庭菜園やソーラーみたいなものに
全部そのスペースをとられてしまいます。

近い将来ボクらの業界には
きっと大きなチャンスがあると思います。
今のままではものにできません。
しっかりそのときに備えないと。

町を歩いて想像してみてください。
今、車がとまってる場所が
緑いっぱいの庭があったら。
どんなに素敵やろって。
そんなこと考えるだけで
ワクワクしてきます!
そして最近は
勝手に人の駐車場をみながらデザインしてしまう日々でした(汗)

長くなっちゃいましたが
「シェア」の本を読んで
そんなことを思ったのでした。


大阪八尾の庭師
GREENSPACE CO.LTD.

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