2016/03/06

「庭は必ずしも環境にやさしくなければいけないのか問題とぶつぎり街路樹の問題」

早起きして地元の池の掃除をした日曜日。
毎週、最近なんか地区の用事があるなぁ。
田舎に暮らす。
そして地元で住み続けるというのも大変です。
誰とでもそんなにうまくコミュニケーションがとれないボクのようなタイプはなおさら(汗)

たぶん街に住んで仕事をしながら
たまに帰る田舎、地元がええんやろなぁって。
人は贅沢でわがままですw

先日、菊地成孔さんのブログを読んで
http://www.kikuchinaruyoshi.net/2016/01/19/一番安くて評価の高い店を検索するのは-非常に時間をかけて行われる-集団的な自殺だ-というtシャツを作ろうと思っています/
ボクもたまには
こんなことしたこんな庭をつくらせてもらいました以外に
ちゃんとじぶんの思ってることを書かないとなと思ってて
でもなかなか時間がとれず、細かく書き溜めたものを
この日曜日の隙間の時間でまとめたいと。
マネしてタイトルも長い目のものにw

ここ最近ずっと気になってる二つのことを。
これから書くことは批判ではなく単なるボク個人の意見として
聞いていただけるとうれしいです。

まず「庭はかならずしも環境にやさしくなければいけないのか?」
あえて極端に言ってみました。
すごくSNSなどをみせていただいても
庭の環境をよくする的なものがあります。
土のこととかその土地のこととか。
いわずもがな21世紀は環境の時代です。
ボクももちろん大事だと思ってますが
庭をつくる上でそれが一番にくるというのはどうなんかなぁと。
じぶんのつくった庭がうまく持続的にすくすくと成長して欲しい。
だから庭の土壌とか環境などを考える。まではすごくわかるのですが
一番のコンセプトにそれがくるってのは庭としてのおもしろさはどうなんかなって。
夢窓疎石も小堀遠州も重森三玲も
今、残ってる庭はもちろんそういうことは前提に当たり前に考えてつくられるとは思うけど。。。
みんなが同じ意見で同じ方向を向いてしまったら
ものごとってすごくスケールダウンしてしまう気がします。
別に環境と戦う庭があってもいいと思う。
刹那的な。

あと自然をそのままトレースしたいってのも。
それもひとつの方法で。
場所と距離感だと思う。
都会の隠れた一角に雑木林があったらおもしろいけど
同じものが大自然の別荘の庭にある(これがいけないのではない)のとでは
まったくそれは別物だと思う。
庭をつくるには知的な遊び心と美的感覚が必要だと思う。
どこでつくるのも美しい自然を切り取ったという表現はいかがなものかなと。

庭をつくる考え方の種みたいなものは
柔軟にもう少し離れたものからもってきたいなぁって。
もちろんボクの単なる理想です。

もうひとつ
「ぶつぎり街路樹の問題」
です。

こういう街路樹はほんとによくみかけます。
まずもうそろそろ一般方がしょうがないのですが
プロがぶつぎりの写真をSNSなどであげるのはもうええんとちゃうかなぁって。
SNSというツールは同じ意見や主張をもった人を集めるには
適してるけど興味ない人はまったくみないという側面があります。
そういう写真をあげると集まってくる人、意見をする人もたくさん集まってくるけど
失礼な言い方ですが熱のあまりない人をより冷めさせてしまう効果があると思います。
松坂のように確信に変わってしまうものでもあるのです。(わかりにくいか。)
そして最悪なのは「かわいそう」という意見。
これも極端な意見ですが
樹木にとっては
「下手な散髪屋さんでぶさいく丸坊主にされてしまった」
「ちょっと深爪してしまった」
程度のことかもしれません。(ちょっと言い過ぎました。。。)
でも別にこのぶつぎりで枯れてしまうわけではないです。
生物の生まれてきた使命は次にじぶんに遺伝子を残すこと。
極端な擬人化や変な不幸に話にそれを結びつけるのって
ほんとに想像力のないナンセンスなことだと。
ただ残念ながら樹木はじぶんで散髪にいけない爪もきれませんが。

街路樹のぶつ切りをなくすには
むつかしいですが街路樹の話をしていたらダメだと思うのです。
それはボクにもわかりませんが、割れ窓理論や風が吹けば桶屋が的な。
そもそも街路樹ってそんなにすべてに必要なものなのか?
山と山に囲まれたよう場所の
綺麗に舗装された道沿いに街路樹を植えられているのを
みるとゾッとします。
結局は新たに公共工事を生み出したいってことなんかなって。
毎年伐らないといけないものなのかとか
そもそも伐らないといけないのかとか
大きくなったら植え替えたらいけないのとか。
そもそも街路樹は
日本の道路事情、土地、環境、文化、倫理などに
あったものなのか。
いろいろ考えることが浮かんできます。
ボクもそうですが丸ビルのことにも気づかない人ばっかりです。

ただほとんどの人がぶつぎりをみたら
ひどいっていうと思います。(だからあげなくていいんとちゃうかなってことです。)
サイレントマジョリティーってことだと思うけど
必ずみんなが思ってるものって自然に変わっていくものだと思います。

たぶん御堂筋のイチョウが全部伐採するってなってたら
絶対みんな大反対するかと。

もっと違う形の問題提起や解決が必要なんではないんかなぁって。
めっちゃいろんな種類がうわってる
最高に楽しい街路樹をつくるとかw

別にこのことで意見を戦わせたいわけではないです。
なんか違う意見も必要なんちゃうかなぁって。
たんに天邪鬼ってことなのかもですw

IMG_3342.jpg

タツミコウゾウ twitter♪ Facebook♪ 
world-architects  (イングリッシュな情報)
辰己兄弟 弟のジローのブログ