2012/06/15

枯れるということ。

 連続のブログupです。

これからとてもこの職業をしているものとしては
恥ずかしいことですが
とても大切だと思うので書かせていただきます。

昨日と今日は
この冬から春にかけて植栽して
枯れてしまった樹木の植替えをしました。

ボクらは樹木や植物に新しい場所を用意してあげることもできますが
命を奪ってしまうこともあります。

できる限りいい環境でのびのびと育って欲しいと願い
土壌改良や植え方そしてトラックでの移動時の養生など
細心の注意を払います。
こうした方がよいと聞いた事はとにかく実践してみます。

それでもやっぱり植えると
枯れてしまう樹木もあるんです。

いろんなことが起こるのは
最初の一年で。
それ以後はかなり落ち着きます。
その一年間は樹木に関しては枯れ補償させてもらっているのですが
じぶんたちは一本も枯れないように
その時点では完璧を目指して仕事してるつもりです。
でもやっぱり枯れてしまうんですね(汗)

結構この冬から春に植えた樹木が
枯れた割合がいつもより多く
大きな樹木が枯れたりと
ジローとふたりですごく悩んだし多少落ち込みました。
そして恥ずかしいことだけど、いろんな先輩に話を聞きました。

植物というのは
やっぱり偉大で難しく
すごく愛情をもって接しても枯れてしまうことがあるし
ほったらかしにしておいても元気に育ってることもあります。
ボクが感じるにある意味、人間との付き合いよりずっと難しいし
なんというか気まぐれです。
子育てにちょっと似てるのかもしれません。

そんな植物をたくさんつかって庭をつくるなんていうことは
やっぱり作り手にかなりのパワーがないといいものはつくれないなって。

今回の原因は
いろいろあると思います。

一番の原因は
少し弱ったときに
先回りしてその状況を判断して
適切な処置ができなかったこと。

特に落葉してる時期は特にそのサインはわかりにくいなって。

もちろんそれはすべて自分たちの責任です。

あとあらためて肌で感じたのは
植物は頑張らないということ。
人間のように弱っても根性やとかいって復活しません。
まるでじぶんが枯れて朽ちてまわりの植物の栄養分になるのを
望むかのように楚々と枯れていきます。

植物はいつも
じぶんよりはるか上にいます。

これから先、じぶんが上になれるなんて
とても思えませんが
ただその声くらいは聞けるようになるのではないか。

なかなか道は険しいですが
へこたれず
これをいい経験にしていきたいと
考えております。

むつかしいからおもしろい。
悲しいからまた喜びがある。

庭をつくるということは本当に奥が深いですね。

じぶんはまだまだパワーというか体力だけはあると
思ってますので!!



大阪八尾の庭師
GREENSPACE CO.LTD.
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