2014/04/05

「京都東山の庭」

まだ少しだけ細かな工事が残ってるのですが
だいたい昨日で「京都東山の庭」が完成しました。

この仕事は知恩院の塔頭のひとつのお寺の新築された庫裏の庭づくりで
お寺の庭ではないです。
古い建物そして既存の庭があって
それをどんな風にしてつなげるか
そしてこれからつながっていけるかが
一番のポイントだったと思います。

門をくぐっての正面の庭と
プライベートな坪庭的な庭の二箇所を依頼されました。
どちらも一度一緒にお仕事したかった
亀岡の齋田さんの水鉢をつかわせていただきました。

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正面側の庭は
しまってるときは格子の扉から透けてみてるような空間。
切子型の水鉢が新しいものと古いものとを
つなげてくれるようなイメージで。

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プライベート的な要素のがつよいもう一つは
斜めに四つ目垣で空間をきりとるとこに。
いつもお世話になってる山本さんに左官をお願いし
齋田さんとこので一目惚れした四方仏の水鉢を。
既存の大きなウメの幹。
そこにあった昔この場所でつかわれていた塀の支えの石柱も
うまっていたので掘り出して二本ならべることに。
planにはなかったのですが
モロッコの高山地帯原産の小型のヤシ
チャメロプス・フミリス・セリフェラを花宇さんで。
planしてることと即興的に決めたことを
うまく絡み合わせながらの庭づくりができたかなって思っております。

どちらの庭も自然に苔やシダがはえてくるような場所。
いつもよりあえてすべてつくりこまず
多少の余白を残しながら。
これからこの場所に馴染んでくれたらええなって。
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