2010/10/28

庭師とエコ

 今日は雨なんで久しぶりに
思ったことをつぶやいてみます。

ここ最近、年に何度か
いろんなメーカーさんなどから
エコな家をつくるのでそのコンセプトにあわせた
庭や外構のプランをつくってという依頼があります。

そのたびに頭を悩ませてきました。
「エコ」「環境にやさしい」「サスティナブル」などなど
考えれば考えるほど
自分のつくるものとは矛盾だらけ・・・。
まず前提としてボクは
エコな庭とか環境にやさしい庭をつくるということを
メインというかそこまで重要に考えてないというのがありますが。

自分の中でエコな家問題(?)で
どんなものを自分は提案できるのか
それに対して自分の中でなんとなく
イメージができてきて
その庭なり外構をみた人が
それを通して
エコや環境というものを
喚起させることのできるものをつくれればと。
そのものは矛盾を孕んでいたとしても。
土や緑や石や自然や山や川を
思い出させるものをつくればええんかなと。
「風が吹けば桶屋がもうかる」的に
つながっていくんかなぁって。

ただボクらのつくった空間は
エコでもないし環境にやさしいとは思えません。

「庭はエコなのか」
「庭は環境にやさしいのか」

新たになにかをつくりだすのに
一番最初に「エコ」や「環境」を売りにするという行為に
憤りを感じてしまいます。

「屋上庭園」や「壁面緑化」
をすると地球にいいからと
増やしていこうとしている人類のことを考えると
少し気持ち悪くなってしまいます。

地球の環境のために必要なのでしょうか?
高いビルの屋上の庭園、ビルの壁の緑化。
見えないところで軽い土いれて、根鉢をワイヤーで固定して。

なんの疑問をもたずに環境にいいといわれているから
という人が多すぎるような気がします。

パトリックブランのような壁面緑化はすごくわかります。
単純に美しいからカッコいいからする。
という行為はすごくしっくりくるのですが。

この前、ニュースをみてて思った。
里山が整備されなくなって
クマが人間の住む場所に降りてきていると。
里山は山と人里の緩衝地帯の役割をはたしていたらしい。
だから前まではクマは食糧が少ない時は
その里山に出没していたらしい。
でもそれがなくなりいきなり今は人の前にあらわれる。

でもボクらが提案するもの希望されるものは
最近ますます「里山」のような雑木林の庭が。

本当の里山や森がなくなって
住宅地の庭に里山をつくって
ビルの屋上や壁を緑で覆って森をつくる。

エコ・環境・サスティナブル
もっとしなくてはいけない場所があるんでは。

儲かったらそれでええんかなぁ・・・。
聞こえがいいものばかりです。

なんなんかなぁ。。。

まとまりませんね(汗)


大阪八尾の庭屋 
GREENSPACE CO.LTD.  
タツミコウゾウ twitter♪
http://green-space1991.com

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