2010/06/10

「山上宗二記」より

山上宗二記」とは
千利休の高弟である山 上宗二が茶の湯秘伝を編述した書である。
 そのなかにあるの千利休の言葉が
ある本に載っていて興味深かったので。


「十五より三十まで萬事を師にまかする也。
三十より四十までは我が分別を出す。
習、骨法、普法度、敷奇雑談は、心次第なり、
但し、十のものを五我を出すべし。
四十より五十までの十年の間は
師と、西を東と違えてする也。
其の内我流を出して、上手の名をとる也。
茶の湯わかくする也。
・・・(続く)」

どういう意味かというと

「(桃山初期では茶の湯を習得するには)
15歳位からが良いとされた。
そして30歳までは、師から教えられたとおりを
忠実に習得するのがよい。
つまりデッサンを充分にやっておけということである。
そうして茶の湯というものを一応自分のものにしたなら
30歳から40歳の十年間は、
自分で創意を働かすべきだといっている。
しかしこの創意は、十を全部創意とするのではなく
半分くらい創意として出すのが良いと主張している。
そうして更に40歳から50歳のまでの十年間におい て
師の茶の湯に対して西を東、
即ち全く正反対の創作を出すべきである。
つまりここに至って自分の茶の湯というものを確立することになるのであり、
そのことによって、茶 の湯を若くすることになると主張している。」

つまりは
 
「一切の芸術上の仕事は、定型化することによって老年化す る。
すべての芸術には若さが最高に必要である。」

と、いう意味ですね。

こ れはすべてに当てはまりますね。
もちろん庭の世界にも!!
ボクは今年34歳。
半分くらいの創意を出すフェーズにさしかかってきま した。
まだまだ造園界では若手中の若手です。
今しかできないこと、今しかできない挑戦・・・
いろいろあると思います。
しっ かり若さ(今)を表現していきたいです!!!!

そしてそして庭の世界が少しでも若返れば。。。。

大 阪の庭屋 
GREENSPACE CO.LTD.  タツミコウゾウ twitter♪
http://green-space1991.com

0 件のコメント:

コメントを投稿